アステリア(3853)がAI・ロボティクス投資ファンドを設立。本業重視ではなかったのか?

先日、アステリアから「AI・ロボティクス領域に特化した投資ファンドを組成する」というニュースが発表されました。

最初にこのニュースを見たとき、私は正直少し驚きました。

というのも、アステリアといえば過去にゴリラ・テクノロジー株への投資で評価損益が大きく話題となり、「本業より投資会社のようだ」という厳しい見方をされた時期があったからです。

その経験から、「これからは本業重視でいくのでは」と考えていた私にとって、今回の発表は少し意外でした。

しかし、内容を読んでみると、以前とはいくつか大きな違いがあることが分かりました。


今回のファンドは何が違うのか?

今回組成されるのは、AI・フィジカルAI・ロボティクス分野に投資するファンドです。

しかも、シリコンバレーのベンチャーキャピタル「Pegasus Tech Ventures」と共同で運営されます。

目的は単なる投資利益ではなく、

  • AI分野の最新技術へのアクセス
  • 将来的な事業提携
  • 新しいサービス創出

など、本業とのシナジーを意識した内容となっています。

つまり、「投資会社になる」というより、「ソフトウェア企業として次の成長分野を取り込む」という意味合いが強いように感じました。


一番安心したのは会計処理

私が最も注目したのは、今回の投資が「FVOCI」という会計処理を採用する点です。

少し難しい言葉ですが、簡単に言えば、

投資先の株価が上下しても、その評価損益が営業利益を大きく揺らしにくい仕組みです。

ゴリラ・テクノロジー株では、評価損益によって利益が大きく変動し、本業の業績が見えにくくなりました。

今回のファンドでは、その反省を踏まえた設計とも受け取ることができます。

もちろん投資先の価値は貸借対照表や純資産に反映されますが、本業の利益を評価しやすくなる点は、株主として安心できる材料ではないでしょうか。


それでも本業が一番大切

とはいえ、私は「投資ファンドがあるから株を買う」という考えではありません。

私が期待しているのは、

  • ASTERIA Warp
  • Handbook X
  • Platio
  • Gravio

といった主力製品が着実に成長し、ストック収益を積み上げることです。

アステリアは「ソフトウェアで世界をつなぐ」会社です。

だからこそ、本業が伸び、その上でAIやロボティクスへの投資が新たな成長につながる形が理想だと考えています。


エイベックスとの違いも感じた

私はエイベックスの株も保有しています。

エイベックスは近年、楽曲や音楽カタログへの投資を積極的に進めています。

こちらは毎年使用料が入るストック型の資産であり、本業との結び付きが非常に強い投資です。

一方、アステリアのAIファンドは、将来大きく成長する企業への投資という側面が強く、リターンもリスクも大きくなります。

同じ「投資」でも、その性格はかなり異なると感じました。


私の考え

今回のニュースを見て、最初は少し不安になりました。

ゴリラ・テクノロジー株への投資によって株価は振り回されていましたから。

しかし内容を読んでいくと、

「以前と同じ投資ではない」

という印象に変わりました。

AIやロボティクスは今後10年を考えても有望な分野です。

世界中の有望企業とつながるチャンスになるのであれば、この投資には意味があると思います。

ただし、株価を長期的に押し上げるのは、やはり本業の成長です。

私は今後も四半期決算で、

  • ストック売上の伸び
  • 営業利益の推移
  • AI事業の進捗

を中心に確認していきたいと思います。

今回のファンドは、その成長を後押しする「プラスアルファ」として期待しています。


まとめ

AI・ロボティクス投資ファンド設立というニュースだけを見ると、「また投資会社になるのか」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、内容を確認すると、

  • 本業とのシナジーを重視していること
  • 営業利益を大きく揺らしにくい会計処理を採用していること
  • 世界的なベンチャーキャピタルと連携していること

など、以前とは異なる点が多く見られました。

もちろん成果が出るかどうかはこれからです。

だからこそ、今後の決算で本業の成長と、この投資がどのような価値を生み出すのかを、株主としてしっかり見守っていきたいと思います。

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