【IPOセカンドチャンス #2】ウェルネス・コミュニケーションズを評価|ストック売上94.5%の成長企業は買いなのか?

その他

IPOセカンドチャンスシリーズでは、上場後に株価が調整している一方で、業績の成長が続いている企業を取り上げています。

今回分析するのは、企業の健康診断や健康管理クラウドを提供する**ウェルネス・コミュニケーションズ(366A)**です。

同社は2025年6月に東証グロース市場へ上場しましたが、現在の株価は公開価格を下回る水準で推移しています。

しかし、業績を見ると、9期連続増収・8期連続最高益、さらに**ストック売上高比率94.5%、契約継続率99.9%**という非常に安定したビジネスを持っています。
(会社公表のストック売上高比率は94.5%です。)

今回は「My 株ノート評価 Ver.1」で、この会社を分析してみます。


30秒でわかる結論

⭐⭐⭐⭐☆

総合評価:29点/35点

良いところ

  • ストック売上高比率94.5%
  • 契約継続率99.9%
  • PER約11倍
  • 配当利回り約3.9%
  • Growbaseが利益成長のカギ

気になるところ

  • 営業利益率はまだ8%程度
  • M&Aした「あしたのチーム」の再建
  • のれん減損リスク

私の現時点での印象

ストック型企業として非常に魅力があります。

一方で、現在は「Growbaseの成長」と「M&Aの成果」が今後の株価を左右する段階です。

良い会社ですが、決算を確認しながら長期で評価したい銘柄だと考えています。


ウェルネス・コミュニケーションズとは

ウェルネス・コミュニケーションズは、企業向けに健康診断の運営や健康データ管理を提供する会社です。

事業は大きく分けて3つあります。

  • 健診ソリューション事業
  • 健康管理クラウド事業(Growbase)
  • 医療機関等支援事業

現在の売上の約9割は健康診断代行ですが、利益を伸ばしているのはクラウドサービス「Growbase」です。

つまり、

売上を支えるのが健診事業

利益を伸ばすのがGrowbase

という構造になっています。


業績

決算期売上高営業利益純利益
2024年3月期132.6億円9.6億円6.8億円
2025年3月期140.5億円11.0億円7.7億円
2026年3月期147.7億円11.8億円8.2億円
2027年3月期予想175.0億円16.0億円11.5億円

2027年3月期は

  • 売上18%増
  • 営業利益35%増

を計画しています。

Growbaseの価格改定やAI活用に加え、「あしたのチーム」の連結も寄与する見込みです。

ただし、この成長にはM&A効果も含まれているため、既存事業だけでどこまで伸びるかも今後確認したいポイントです。


My 株ノート評価 Ver.1

評価項目評価
成長性★★★★☆
ストック性★★★★★
収益性★★★★☆
財務★★★★☆
割安度★★★★☆
未来性★★★★☆
長期保有度★★★★☆

総合評価:29点/35点


成長性 ★★★★☆

9期連続増収、8期連続最高益。

Growbaseも契約企業数が着実に増加しています。

一方で、売上の約9割を占める健診事業の成長率は比較的穏やかです。

今後はクラウド売上比率をどこまで高められるかがポイントになります。


ストック性 ★★★★★

この会社最大の魅力です。

  • ストック売上94.5%
  • 契約継続率99.9%
  • ARRも拡大

一度導入すると解約されにくいビジネスモデルであり、「My 株ノート」の理想に近いストック企業です。


収益性 ★★★★☆

営業利益率は約8%ですが、

Growbase単体では約50%という非常に高い利益率があります。

今後クラウド比率が高まれば、全社利益率も改善する可能性があります。


財務 ★★★★☆

ネットキャッシュ企業で自己資本比率も約60%あります。

財務は健全ですが、「あしたのチーム」の買収に伴う約18億円ののれんは今後も確認したいところです。


割安度 ★★★★☆

2026年7月17日時点

  • PER 約11倍
  • 配当利回り 約3.9%

ストック性と成長性を考えると、現在の評価には割安感があります。

ただし、会社計画を下回ればPERの評価も変わるため、決算確認は欠かせません。


未来性 ★★★★☆

追い風となるのは

  • 健康経営
  • AI活用
  • ストレスチェック義務化
  • Growbaseの価格改定

健康データをAIと組み合わせることで、新たなサービス展開も期待できます。


長期保有度 ★★★★☆

累進配当を導入しており、長期保有との相性は良い会社です。

一方、

  • M&A
  • のれん
  • Growbase成長

この3点は継続して確認したいと思います。


この会社の強み

私が考える強みは3つあります。

① 圧倒的なストック収益

契約継続率99.9%という数字は非常に魅力です。

景気の影響も受けにくく、売上の安定性があります。

② Growbaseという高収益事業

健診代行だけでは営業利益率は高くなりません。

しかしGrowbaseが伸びれば、会社全体の利益率改善が期待できます。

③ 健康経営市場そのものが拡大

企業の健康管理は法令対応だけでなく、人材確保や生産性向上にも関わる重要テーマになっています。


投資する前に気になる点

一方で、気になる点もあります。

  • M&Aした「あしたのチーム」の再建
  • のれん約18億円
  • 健診事業の利益率は低い
  • Growbaseの成長が鈍化した場合の影響

今後はクラウド事業が会社全体を引っ張れるかが重要です。


今後確認したい3つのポイント

① Growbaseの契約企業数

② 営業利益率(10%を超えられるか)

③ M&Aの利益貢献

この3つが確認できれば、評価をさらに上げられる可能性があります。


まとめ

ウェルネス・コミュニケーションズは、健康診断代行という安定した土台の上に、高収益クラウド事業を積み上げる企業です。

ストック売上高比率94.5%、契約継続率99.9%という数字は、「My 株ノート」が重視するストック型企業として非常に魅力的です。

一方で、今後の株価はGrowbaseの成長とM&Aの成果に左右されると考えています。

私の評価は29点(★★★★☆)。

「すぐに飛びつく銘柄」ではありませんが、決算を確認しながら長く追いかけたいIPOセカンダリー銘柄という結論です。


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※本記事は「My 株ノート」として公開資料をもとに作成した個人的な銘柄分析です。特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身でも決算資料やIR資料をご確認のうえ、ご自身の判断と責任でお願いいたします。

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