物流会社というと、「荷物を運ぶ会社」というイメージを持つ方も多いと思います。
しかし、**AZ-COM丸和ホールディングス(9090)**は少し違います。
物流センターの運営や在庫管理まで含めた**3PL(サードパーティ・ロジスティクス)**を主力事業とし、近年はDXを積極的に推進しています。
さらに2026年には、日本円ステーブルコイン「JPYC」への出資・業務提携も発表し、「物流×DX×決済」という新しい分野にも挑戦しています。
今回は、「My 株ノート評価 Ver.1」で分析してみます。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 9090 |
| 市場 | 東証プライム |
| 業種 | 陸運業 |
| 主力事業 | 3PL・EC物流・食品物流・医薬品物流 |
一言で言えば、
「物流を丸ごと請け負う物流DX企業」
です。
3PLとは?
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)とは、
企業の物流業務をまとめて請け負うサービスです。
例えばスーパーやドラッグストアでは、
- 商品の保管
- 在庫管理
- 店舗への配送
などが毎日行われています。
AZ-COM丸和は、これらを単に配送するだけではなく、
- 物流戦略の立案
- 物流センターの設計
- 在庫管理
- ピッキング
- 梱包
- 配送
- 返品物流
まで含めて包括的に受託しています。さらに受託後も物流改革を継続提案し、顧客の事業拡大を支援しています。
つまり、
「荷物を運ぶ会社」ではなく、「物流そのものを運営する会社」
と言えるでしょう。
売上・利益
売上は右肩上がりで推移しています。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 1,985億円 | 138億円 | 91億円 |
| 2025年3月期 | 2,084億円 | 109億円 | 72億円 |
| 2026年3月期 | 2,305億円 | 118億円 | 74億円 |
2026年3月期は売上高が過去最高を更新しました。
My 株ノート評価 Ver.1
成長性 ★★★★☆
EC物流や医薬・食品物流を中心に事業を拡大しています。
さらにM&Aも積極的に行い、物流ネットワークを広げています。
派手な成長企業ではありませんが、安定した成長を続けています。
ストック性 ★★★★☆
今回、一番印象が変わったポイントです。
一般的な運送会社は、
荷物を運ぶ
ことで売上になります。
一方、AZ-COM丸和は、
物流センター運営そのものを受託します。
つまり、
- 倉庫運営
- 在庫管理
- 配送
- システム運営
まで任されるため、
契約が続く限り継続的に売上が発生します。
SaaSのようなサブスクではありませんが、
長期契約型のストック収益
として評価できると考えています。
My 株ノート評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 成長性 | ★★★★☆ |
| ストック性 | ★★★★☆ |
| 収益性 | ★★★★☆ |
| 財務 | ★★★★☆ |
| 割安度 | ★★★☆☆ |
| 未来性 | ★★★★★ |
| 長期保有度 | ★★★★☆ |
総合評価(29/35点)
収益性 ★★★★☆
物流業界としては利益水準は安定しています。
DXによる省人化や物流効率化が進めば、
利益率改善にも期待できます。
財務 ★★★★☆
自己資本比率は約40%と安定しています。
物流センターへの設備投資が多い業種ですが、
財務基盤は比較的しっかりしています。
割安度 ★★★☆☆
PERは極端に割安ではありません。
一方で、高成長株のような過熱感もなく、
現時点では適正水準という印象です。
未来性 ★★★★★
有価証券報告書を読んで驚いたのは、
DXへの取り組みです。
会社は中期戦略として、
- DX推進
- AI配車
- 物量予測
- データドリブン経営
- 自動化
を掲げています。
さらにJPYCへの出資・業務提携も発表しており、
将来的には
物流 × DX × 決済
という新しい物流インフラを目指しているようにも感じます。
長期保有度 ★★★★☆
物流は社会インフラです。
EC市場の拡大や物流アウトソーシング需要は今後も続く可能性があります。
一方で、
- 人件費
- 燃料費
- ドライバー不足
などの課題もあるため、
今後も利益率の推移は確認したいところです。
まとめ
AZ-COM丸和は、「陸運業」という業種だけを見ると一般的な物流会社に見えます。
しかし、有価証券報告書を読むと、
- 物流コンサルティング
- 3PL
- DX
- AI活用
- データ分析
など、「物流を運ぶ会社」ではなく、
「物流全体を設計・運営する会社」
という姿が見えてきました。
さらにJPYCへの出資・業務提携も発表しており、物流DXの先にある「決済DX」にも挑戦しようとしている点は非常に興味深いところです。
💡 投資家としての注目ポイント
今回調べてみて感じたのは、
JPYCとの提携のニュースから、どのような会社なのかと興味を持ったのですが、
AZ-COM丸和は「物流会社」ではなく、「物流DX企業」として見るべき会社だということです。
私自身、「陸運業」というだけで候補から外してしまいそうでしたが、3PLによる継続契約やDXへの積極投資を見ると、My 株ノート評価 Ver.1でも高評価となる企業でした。
今後は、
- 3PL事業の拡大
- DXによる利益率改善
- JPYCを活用した新たな物流サービス
が実際に業績へどう結び付いていくのかを追いかけていきたいと思います。
【関連記事】
・ AZ-COM丸和がJPYCへ出資!アステリアにも追い風となるのか?
※本記事は「My 株ノート」として公開資料をもとに作成した個人的な銘柄分析です。特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身でも決算資料やIR資料をご確認のうえ、ご自身の判断と責任でお願いいたします。



コメント