~“再生”から“成長”へ。変わり始めたエンタメ企業~
エイベックスの2026年3月期本決算についてのまとめです。
今回の決算を見てまず感じたのは、
「ようやく会社の方向性と数字がつながり始めた」
という点です。
ここ数年のエイベックスは、
- 海外展開
- IP強化
- アニメ事業
- XG育成
など、いろいろな施策を打ってきましたが、
正直、
「本当に利益につながるの?」
という不安もありました。
しかし今回の決算では、少しずつその成果が見え始めています。
売上・利益ともに改善
2026年3月期の連結業績は、
- 売上高:1,465億円(前年比+11.3%)
- 営業利益:40億円
- 純利益:35億円
となりました。
前期は営業赤字だったことを考えると、かなり大きな改善です。
特に印象的だったのは、
“利益の質”
が変わってきたことです。
単純な一発ヒット頼みではなく、
- ライブ
- 配信
- アニメ海外販売
など、複数の収益源が伸びています。
音楽事業がしっかり回復
今回の決算で最も良かったのは音楽事業です。
大型ライブ公演の増加や音楽配信の好調により、業績が大きく改善しました。
近年はCD市場縮小もあり、「音楽会社として厳しいのでは」と言われることも多かったですが、
ライブ・配信・グッズを組み合わせた“総合IP型”へ少しずつ変化している印象があります。
特にライブ単価上昇も確認できており、ファンの熱量がそのまま収益に反映されている感じがあります。
アニメ事業が想像以上に強い
今回かなり目立ったのがアニメ・映像事業です。
アニメ作品の海外販売が好調で、大幅増益となりました。
エイベックスというと“音楽会社”のイメージが強いですが、
実際には、
- アニメ制作
- 映像販売
- 配信
- IP展開
などもかなり強化しています。
特に海外配信市場は今後も成長余地があり、
「日本IPを海外へ売る」
という流れにしっかり乗ってきた印象です。
XGを中心とした海外IP戦略
個人的に最も注目しているのは、やはりXGです。
エイベックスは以前から「海外展開」を掲げていましたが、ここまで本格的に世界市場を狙った動きは過去とはかなり違います。
XGは、
- 世界ツアー
- 海外メディア露出
- YouTube・SNS拡大
など、確実に認知を広げています。
ただし、現時点では
「認知拡大 ≠ 大きな利益」
という段階です。
海外事業はまだ赤字であり、ここは今後の課題と言えるでしょう。
ただ、逆に言えば、
“収益化できれば大きい”
とも考えられます。
今のエイベックスは、まさにその転換点にいる印象です。
キャッシュフロー改善は安心感あり
前期は営業キャッシュフロー悪化がかなり気になっていました。
しかし今回は、
- ライブ増加
- 利益改善
- 費用見直し
などもあり、キャッシュ面がかなり改善。
また、数百億円規模の現金を引き続き保有しており、財務的な余裕は依然大きいです。
この点は、長期投資家にとって安心材料だと思います。
配当維持も好印象
エイベックスは、
「配当性向35%以上、最低50円配当」
という方針を掲げています。
今回も年間50円配当を維持。
業績回復局面でも株主還元姿勢を崩さなかった点は評価したいところです。
今後の注目点
もちろん課題もあります。
- 海外事業はまだ赤字
- 利益率は高くない
- IP投資回収はこれから
など、不透明な部分も残っています。
ただ、今回の決算を見る限り、
「何をしたい会社なのかわからない」
状態からはかなり変わってきたように感じます。
まとめ
今回のエイベックス決算は、
- 音楽事業回復
- アニメ海外展開好調
- キャッシュ改善
- 配当維持
など、かなり前向きな内容でした。
一方で、
- XGなど海外IPの収益化
- 海外赤字改善
- 利益率向上
はまだこれからです。
ただ個人的には、
「国内音楽会社」
から、
「世界市場を狙うIP企業」
へ変わろうとしている点に魅力を感じています。
音楽カタログで、IP戦略を加速させたりさらなる期待しています。
売上や個人的に重視している営業利益が増えているのを重視しています。ただ、株価は、なかなか上昇トレンドには乗れていませんが・・・。
しかし、今後も、XGやONE OR EIGHT、アイナジエンド含めエイベックスの顔となるアーティストがここ数年ででてきているので今後どこまで利益につながるのか、継続して見ていきたいと思います。


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