【銘柄分析】ファイバーゲート(9450)|Wi‑Fi×ストック収入で高配当・割安感ありの通信株

銘柄メモ

集合住宅向けWi‑Fiサービスを主力とする**ファイバーゲート(9450)**は、継続課金型のストックビジネスを展開する情報通信銘柄です。

今回は、【購入を検討中】ファイバーゲート(9450)の安定収入の構造、業績見通し、そして現在の株価水準から読み取れる投資妙味についてまとめました。


1. 「黙っていても入る」ストック収入モデル

主力の**ホームユース事業(集合住宅向けWi‑Fi)**では、既存契約が続く限り毎月収入が発生する「ストック収入モデル」を展開しています。

  • 第3四半期累計のストック収入は21.2億円
  • フロー収入の約2倍
  • 導入戸数は60万戸超
  • 上場以来23四半期連続でストック収入が増加

出典:ファイバーゲート IR資料(2025年6月期 半期)(公式)

このように、解約率の低い安定収入が毎月積み上がる仕組みにより、ファイバーゲートの業績は堅調に推移。
過去の売上・利益も年平均成長率(CAGR)30%超と、力強い伸びを見せています。


2. 来期は減益予想 ─ 一時的な収益構造の変化に注意

ただし、2025年5月期の通期見通しでは、経常利益▲27%の減益予想が出ています。

主な理由は以下の通りです:

  • Wi‑Fi機器の売切方式導入(これまでのリース方式から変更)により、原価が一時的に増加
  • 設備投資・人件費の増加が重なり、利益率が低下
  • ストック収入は堅調だが、短期的に利益が圧迫される構造に

このような「投資フェーズ的な減益」は一時的なものと見られ、長期視点ではポジティブに捉える投資家もいます。


3. 株価は割安水準に下落|高配当利回りも魅力

現在の株価(2025年6月時点)は600〜740円台と調整局面にあります。

指標水準
PER(予想)約13倍
PBR約2.4倍
配当利回り約3.6%(予定)
  • ストック収入の安定性と業績回復の可能性を考慮すると、現状の株価には割安感
  • 高配当を維持できれば、配当目当ての中長期投資先としても魅力的です

✅ 総合評価|一時的な減益をチャンスと捉えるなら注目の通信株

評価項目内容
✔ ストック収入安定性の高い21億円超・23期連続増加中
⚠ 減益要因売切方式の導入・コスト増による利益圧迫
💰 株価水準割安感あり+配当利回り3.6%
📈 投資視点来期の落ち込みを経て反転を狙う中長期戦略向き

📝 今後の注目ポイント

  • Wi‑Fi以外のIoT関連事業の進展状況
  • 原価増加がいつ落ち着くか
  • 配当方針の継続(減配リスクは?)
  • 株価700円台の底固めと反転タイミング

🔍 まとめ

ファイバーゲート(9450)は、安定収入+高利益率という強みを持つ通信インフラ企業です。来期の減益予想は一時的な構造変化によるものと考えられ、長期で見ると依然として魅力的な成長株です。

現在の株価はやや売られすぎ感もあり、配当利回り3%超+反転狙いの戦略をとる投資家にとって、今は注目のタイミングかもしれません。 

(関連記事:ストック型ビジネスとは)

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