※2025年4月〜9月期の連結決算をもとに作成
■ はじめに
エイベックス(7860)の中間決算が発表されました。
今回の決算は、前期からの赤字改善がどこまで進んだのか、ライブ事業・音楽事業がどう回復してきたのか、中期経営計画は順調なのか…と、注目ポイントが多い内容でした。
気になるポイントを整理しつつ、実際の数字から見えてくる“今のエイベックスの現在地”をAIを通してまとめてみます。
■ エイベックス中間決算のポイントまとめ
まずは簡易サマリーです。
● 4〜9月累計
- 売上高:前年同期比で増収
- 経常利益:13.2億円の黒字(前年は23.8億円の赤字)
- 直近3か月(7〜9月)は1.1億円の赤字だが、前年より赤字幅は縮小
- 売上総利益率は改善傾向
- コスト構造も見直しが効いてきている
● セグメント別トレンド(推測含む)
- 音楽・アーティスト部門:ライブ復調+ファンクラブ・配信収入が安定
- ライブ事業:公演数増加、A-NATIONなどイベント再開で底堅い
- IP(XG、ONE OR EIGHT 等):海外関連はまだ投資先行
- 映像・デジタル:安定的なカタログ収入
- コスト構造は改善フェーズ継続
数字を見ると、「急回復ではないが、しっかり改善トレンドに乗っている」という印象です。
■ 直近3か月(7〜9月)は赤字。これは悪い?
実はここが今回の決算で最も誤解されやすい部分です。
7〜9月は
- 経常損失:1.1億円
- 前年同期:11.4億円の赤字
つまり、赤字ではあるが、改善スピードが非常に速いという状況です。
エイベックスの季節要因を考えると、
- 公演本数
- グッズの季節性
- 映像の発売タイミング
などで利益が動きやすく、「四半期単位のブレ」はよくあります。
今回のような“赤字縮小”はむしろ前向きに見て良いと判断しています。
■ エイベックスの現在地:構造転換の途中
エイベックスは中期経営計画「avex vision 2027」を掲げ、
- 才能の発掘・育成
- 音楽IPの海外展開
- デジタル配信強化
- 事業ポートフォリオ見直し
これらを進めています。
重要なのは、
利益の質を改善しつつ、IP(特に海外)を育てている最中
という点です。
今期の中間決算を見る限り、
- 本業の赤字幅縮小
- ライブ事業の回復
- コスト改善
この3つの進み具合は悪くありません。
■ 投資家としてどう見る?
もしエイベックスを株として見るなら、ポイントは3つ。
① 本業収益(営業利益)が継続的に改善するか
外部の特別利益に頼らない、持続的な利益体質が必要です。
② ライブ・イベントの収益性が戻るか
公演本数は増えています。
利益率がどこまで戻るかが重要なポイント。
③ 海外IP(XG・ONE OR EIGHT)の本格収益化がいつか
現状は 投資先行 → 収益化はこれから の段階です。
特にXGは海外での露出増が数字に現れるのはまだ時間がかかりそう。
中長期で見れば成長シナリオは描けます。
短期はブレが大きいので注意が必要です。
■ 私自身の見方
この中間決算を見て思うのは、
「悪くない。むしろ良くなっている途中」
という感想です。
もちろん、
- 前期の赤字 → 改善
- ライブ復調
- コスト見直し
これらは高評価できます。
ただ、決算単体では株価が大きく動きやすいので、投資する時は“焦らず様子を見る”が基本だと思います。まだまだ保有続けます。
■ まとめ
今回のエイベックス中間決算は、
- 増収
- 経常黒字化(累計)
- 赤字縮小(直近3ヶ月)
- コスト改善
- ライブ好調
- 海外IP育成中
という、「地味ながら着実に改善している」内容でした。
派手な数字はありませんが、
“転換点にいる企業”らしい決算
と言えると思います。
中長期で応援したい方には、良い材料が増えてきたと感じます。



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