【銘柄メモ】LIFULL(2120)|住まい探しのプラットフォーム運営会社。多角化とストック収益にも注目

銘柄メモ

こんにちは、「My 株ノート|50代からのゆる投資録」です。
今回は、住宅・不動産領域を中心に事業を展開する「LIFULL(ライフル)」についてまとめます。


1.LIFULLとはどんな会社?

LIFULL(ライフル)は、「LIFULL HOME’S(ホームズ)」という不動産・住宅情報の総合サイトを運営している企業です。
設立は1997年(旧社名:ネクスト)、上場は2006年で、現在は東証プライムに上場しています。

企業理念は「あらゆるLIFEを、FULLに。」
住まいを中心に、人々の生活全般を豊かにすることを目指し、不動産情報だけでなく、介護、地方創生、海外展開、空き家再生などにも事業を広げています。

主力サービスの「LIFULL HOME’S」は、国内トップクラスの掲載物件数を誇り、賃貸・売買の物件検索や、住まい探しの相談、住生活に関する情報発信などを行っています。


2.ストック型ビジネスとしてのLIFULL

LIFULLのビジネスモデルは、広告費を中心とした ストック型収益が柱です。
具体的には以下のような構造になっています。

■ LIFULL HOME’Sにおける掲載課金(定額課金)

不動産会社などの事業者は、LIFULLのプラットフォームに物件情報を掲載するために、毎月 定額の掲載料金を支払います。この「月額掲載課金」がストック収益の中核です。

  • 掲載数が一定であれば、安定した収益を生む
  • 大手の不動産会社との契約も多く、長期契約が多い

■ ストック率の高さ

LIFULLは決算資料でも「ストック収益比率」が高いことを強調しており、
不動産プラットフォーム事業の売上の8割以上がストック型とされています。

■ その他の定額収入モデル

また、地方自治体との連携事業(空き家バンクなど)や、介護施設検索の「LIFULL介護」なども、継続的な月額課金モデルを含んでおり、複数のサービスでストック型ビジネスを構築しています。

3.決算比較表(2021〜2025予想)🧾

決算期売上高(百万円)営業利益(百万円)経常利益(百万円)最終利益(百万円)配当(円)
2021年9月期35,857−6,644−6,857−5,9013.62
2022年9月期35,7301,6721,3861,1802.25
2023年9月期36,4051,9591,6341,0314.26
2024年9月期34,466−6,443−7,076−8,4630.73
2025年9月期 予想28,5003,3004,2006.33+記念1円=7.33円(配当性向30%)
  • 経常利益の予想値は非開示のため “—” としています。

📈 投資家視点でのポイント整理

1. 収益復活と大幅な反動改善
  • 2021〜2022で赤字から小幅黒字へ転換。
  • 2023年も増益維持。
  • 2024年は一時的な減損影響により赤字転落。
  • 2025年予想では一転し「営業利益+3.3 億円」「当期利益+42 億円」と急回復
2. 配当政策に注力
  • 2025年は配当性向30%への引き上げ+創立30周年記念配当で合計「7.33円」

4.まとめ:投資家目線での魅力

LIFULLは中核のHOME’S関連事業を中心に安定と成長の両立を図りつつ、海外の不採算部門を切り離すために2024に赤字になっています。
そして2024年の一時赤字から脱却し、2025年には営業・最終ともに大幅な黒字転換と株主還元姿勢の強化が見込まれています。これにより、業績回復と経営構造の健全化が際立っており、中長期的には株価上昇と継続的な配当も期待できます。
株価は7月14日現在、188円、PER 約19.1倍、PBR 約3.46倍。株価は割安で、すぐに少し買ってみたい、中長期向けとして注目しています。

(関連ストック型企業記事:ストック型モデル企業5選|安定収益×高成長に注目の小型株

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