はじめに
前回の記事では、
最近上場した外食株として
- 光フードサービス
- ガーデン
- サイプレス(サンプレイス)
の3社を、IPO時期や成長段階という視点で比較してみました。
今回はその続きとして、
少し視点を変え、
「外食株にとって株主優待はどれくらい重要なのか?」
という点を、
サイプレスの株主優待発表をきっかけに考えてみます。
サイプレスの株主優待発表と株価の動き
サイプレスは先日、
株主優待の新設(食事券)を発表しました。
詳細な条件はここでは省きますが、
外食企業としては非常に分かりやすい
「自社グループで使える食事券タイプ」の優待です。
この発表後、
株価は前日比で上昇し、
特に大きな材料が他になかったことを考えると、
優待発表が株価材料として意識された
と見てよさそうな動きでした。
なぜ外食株は「優待」で反応しやすいのか
改めて考えてみると、
外食株と株主優待の相性はとても良いように感じます。
① 使い道が分かりやすい
- 食事券
- 店舗でそのまま使える
- 「使う=体験する」
外食株の優待は、
投資と日常生活が直結するため、
個人投資家にとってイメージしやすいのが特徴です。
② 個人投資家が長く持ちやすくなる
株主優待があると、
- 株価が多少下がっても
「まあ、優待もあるし…」
と感じやすくなります。
その結果、
- 短期で売られにくくなる
- 株主が定着しやすい
という面があり、
株価の下支え要因になりやすいと考えられます。
③ IPO後の外食株と特に相性が良い
サイプレスは、
- 最近IPOしたばかり
- 時価総額もまだ大きすぎない
という状況です。
このような銘柄では、
「株主優待=分かりやすいメッセージ」
になりやすく、
株価が素直に反応するケースも多いように感じます。
サイプレスは「完成度を高める優待」
前回の記事でも触れましたが、
サイプレスはすでに
- 全国展開
- 多業態
- 直営中心
といった点で、
比較的完成度の高い外食企業に見えます。
そこに株主優待が加わることで、
- 安定感
- 個人投資家への分かりやすさ
が一段増した印象です。
つまり今回の優待は、
成長を加速させるというより、
株主構成を安定させるための一手
と考えるのが自然かもしれません。
では、他の外食株はどう考えるか
ここで、前回比較した他の2社に目を向けてみます。
ガーデン
- まだ株主優待は未導入
- ただし店舗数・知名度は十分
将来的に導入されれば、
評価を底上げする材料になりそうです。
光フードサービス
- 現時点では株主優待なし
- 名古屋中心で、これから全国展開段階
個人的には、
「まだカードを切っていない」状態
という印象を持っています。
全国展開が進み、
個人株主を増やしたい局面になったとき、
株主優待は選択肢の一つになりそうです。
外食株はやっぱり「優待」を意識した方がよい?
今回のサイプレスの動きを見ていて感じたのは、
外食株では、株主優待は今でも十分に意識されている
ということです。
もちろん、
- 業績
- 成長性
が一番大切なのは変わりません。
ただ、
- 業績+優待
- 成長ストーリー+優待
が組み合わさると、
株価が動きやすくなる場面がある
というのも、事実のように感じます。
まとめ
- サイプレスの株主優待発表は、
外食株における優待の重要性を改めて感じさせる出来事だった - 外食株の優待は、
個人投資家にとって分かりやすく、株価の下支えになりやすい - 光フードやガーデンは、
まだ優待を導入していない分、将来の選択肢を残している
前回の記事で整理した
成長段階の違いと合わせて考えると、
外食株の見方が少し立体的になるように感じました。
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