ところが翌日、市場の反応は冷たく、株価は下落…。
「なぜ?」と思って調べてみると、いくつか理由が見えてきました。
ひとつは、信用取引の規制が入っていたこと。
取引の勢いが一度冷え込むと、短期筋の資金が抜けやすくなります。
もうひとつは、以前から話題になっていたステーブルコイン関連や買収思惑が
すでに株価に織り込まれていた点。
「材料出尽くし」と受け止められたようです。
株価は短期の思惑に左右されることも多いので、
私はあまり神経質にならずに見守るつもりです。
そしてもう一つのニュース──MikoSeaの買収
今回の決算発表とほぼ同じタイミングで、
アステリアがMikoSea(ミコシー)という会社を買収したとの開示がありました。
このMikoSeaは、ノーコード開発ツール「Click」を展開している企業。
アステリアは自社のモバイルアプリツール「Platio」との相性を見込み、
協業から完全子会社化へとステップを進めました。
注目すべきは、その買収の支払い方法。
現金+自己株式による“株式交付型”の買収です。
約17万株、総額にして2億円超を自社株で譲渡代金に充て、
MikoSeaの創業メンバーがアステリアの株主として加わる形です。
これは単なる買収ではなく、
「ノーコード事業を共に伸ばしていくパートナーとして迎える」戦略的な動きだと感じました。
長期で見ればプラスの布石
短期的には株価が落ち着かないかもしれませんが、
この買収はノーコード・AI・ブロックチェーンといった
次世代の開発領域を広げる意味で大きな一歩だと思います。
“Platio × Click” の組み合わせで、
企業から個人まで幅広いアプリ開発ニーズをカバーできるようになりそうです。
私自身、こうした地味だけど確実に伸びていく「ストック型ソフト企業」は
中長期で見て応援したいタイプ。
焦らず、成長の芽を育てる時間を楽しみたいと思っています。
おわりに
アステリアの決算は、数字以上に「方向性が正しい」と感じさせてくれました。
株価が下がっても、事業が正しく育っているなら問題なし。
市場が落ち着いたころに、また静かに評価されると信じています。



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