今日は、私が注目している小型株のひとつ POPER(ポパー)[5134] をご紹介します。学習塾を運営している方なら、もしかしたら名前を聞いたことがあるかもしれません。
1. どんな会社?
POPERは 2015年1月設立 のまだ若い会社です。2022年11月には東証グロース市場に上場し、成長企業の仲間入りを果たしました。
創業者の栗原慎吾さんは、もともと学習塾の先生でした。授業以外に、出欠管理・請求・保護者への連絡など膨大な事務作業があり、「先生が授業に集中できない…」という課題を自ら体験。その解決のために生まれたのがPOPERのサービス 「Comiru(コミル)」 です。
Comiruを導入すると…
- 保護者へのお知らせをスマホで一斉送信
- 生徒の入退室が自動通知
- 請求書発行やキャッシュレス決済も簡単
こうした機能で事務作業を効率化し、先生が子どもたちに集中できる環境を整えています。現在では 契約塾3,000校以上、ARR(年間経常収益)11億円規模 にまで成長しました。まさに現場の悩みから生まれ、広がったサービスですね。
2. ストック収入の仕組み
投資家の目線で注目すべきは、POPERが「ストック収入型」のビジネスをしていることです。
つまり、一度導入した塾が使い続ける限り、POPERには毎月安定した収入が入り続けます。
- 基本料金:生徒1人につき月額課金
→ 生徒が多い塾ほど、POPERの売上も増えていく。 - 追加サービス:
- Comiru Pay(キャッシュレス決済)の手数料
- 成績管理や教材販売などのオプション
このように「塾が続く限り、毎月チャリンと入る」仕組みが整っているのです。まさにNetflixやSpotifyと同じサブスク型モデル。景気の波に左右されにくいのも魅力です。
決算期(10月末決算) | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 配当(円) |
---|---|---|---|---|---|
2021年10月期 | 442 | –180 | –181 | –184 | – |
2022年10月期 | 665 | –20 | –26 | +7 | – |
2023年10月期 | 829 | 37 | 33 | 26 | – |
2024年10月期 | 1,071 | 73 | 70 | 83 | – |
2025年10月期(予想) | 1,350 | 150 | 147 | 118 | – |
まとめ
POPERは、先生の「授業に集中したい」という想いから誕生した会社。2015年設立、2022年上場と、まだ若いながらも学習塾業界で着実に存在感を増しています。
そして投資家としての注目ポイントは、ストック収入による安定成長。塾がサービスを使い続ける限り、安定した収入が積み上がる。今後も契約数や新サービスの拡大で、成長が続くと期待できる企業だと思います。
株価は2025年9月9日現在1248円 PER 41.7倍 PBR5.69倍 配当利回り 無配 中長期向けとして注目しています。買うならば、もう少し株価が下がるまで待つか、成長を確信できれば買いたいです。
2025年度も増収増益の予想となっており、引き続き成長企業としてウォッチしていきたい銘柄です。
(その他のストック企業:ストック型モデル企業5選|安定収益×高成長に注目の小型株)
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