【博士とケンくんの株の教室】Vol.2

「博士とケンくん」の金融用語教室

ROE(アール・オー・イー)ってなに?


👦 ケンくん(小学生)
博士〜!PERわかったよ!次はROEっていうのを聞いたけど、それは何?


🧓 博士
うむ、ROEとは “Return On Equity” の略で、日本語では 自己資本利益率 と呼ばれるんじゃよ 。


👦
自己資本利益率…難しそう…。例えで教えて!


🧓
たとえば、ケンくんが レモネード屋さんを開くためにおこづかい1,000円を出したとしよう。そのあと、お店が 1,200円の売上になって200円利益が出たら…?

ROE = 利益 ÷ 自分が出したおこづかい ×100
= 200 ÷ 1,000 ×100 = 20%

つまり、元手に対して20%もうけが出たってことなんじゃ 。


👦
なるほど!1,000円から200円増えたってことか!それっていい数字なの?


🧓
一般的には ROEが10%を超えると「経営が効率的にお金を増やしている会社」とされるんじゃ。


👦
じゃあ高ければ高いほどいいってこと?


🧓
高いほどいい面もあるが…注意点もあるぞい。

  • 借金で自己資本を少なくして見かけ上ROEが高くなる場合もある。
  • 業種によって平均像が違うので、同じ業界同士で比べるのがポイントじゃ 。

👦
借金が多いと数字が良く見えちゃうのか…見分けるの大事だね。


🧓
そうじゃ!さらにROEは利益÷自己資本(株主の持ち分)で計算されるから、業務効率だけでなく資本構成にも敏感な指標なんじゃ 。


👦
じゃあROEを見るときの注意点は?


🧓
そうじゃな、チェックポイントはこの3つさ:

  1. ROEが10%以上目安
  2. 業界平均と比較して高いかどうか
  3. 借金の有無・自己資本比率もセットで確認

👦
わかった!じゃあROEとPERと合わせて見たらどうなるの?


🧓
良い質問じゃ。PERは株価が利益の何倍か、ROEは元の資本でどれだけ増えたかを見る指標。両方を使うと、企業の価値と運用効率がよりバランスよく見えるんじゃ。


👦
うーん、株って本当にいろんな見方が必要なんだね!


🧓
その通り。次回は PBR(株価純資産倍率) や、DuPont分解でROEを深掘りする話もしてみよう!


✅ 今日のまとめ

  • ROE = 純利益 ÷ 自己資本 ×100
  • 一般的に 10%以上が目安で良い水準
  • 業種や借金状況によって見方が変わる
  • PER+ROEのセットで企業を多角的に評価するのが大切

【博士とケンくんの株の教室】Vol.1 PERってなに?

🔖 タグ:#ROEとは #博士とケンくん #やさしい投資講座

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