こんにちは、今回はNJSS・fondesk・えんフォトでストック収入を稼ぐうるる(3979)について紹介します。
1. うるるってどんな会社?📘
- 会社のはじまり
2001年8月31日に、北海道札幌で「株式会社リナックス」として設立されました。その後、2003年10月に「株式会社うるる」に社名を変更しました。 - 上場した年
2017年3月16日に、東京証券取引所マザーズ(現在のグロース市場)に上場しました。 - 現在の主な仕事(事業内容)
うるるは、以下のようなITサービスを提供しています:- NJSS(入札情報速報サービス)
全国の自治体や官公庁の入札・落札データを、Webスクレイピングやクラウドワーカー(在宅ワーカー)の力で集めて、企業に月額で提供するサービス。契約数は7,000社以上あり、安定した収入源です。 - えんフォト
幼稚園や保育園向けに、卒園・行事写真を撮影し、ネットで注文・販売できるシステムです。写真販売の手間を減らすサービスで、契約園が増えるほど収入が積み上がる仕組みです。 - その他のクラウドサービス
- シュフティ:クラウドワーカーと企業をつなぐマッチングサービス
- fondesk(フォンデスク):在宅ワーカーによる電話代行サービス
- NJSS(入札情報速報サービス)
- 成長の道筋
リナックスとしてBPO(データ入力など)業務を始め→社名変更→クラウドソーシング(シュフティ)→2008年にNJSSをリリース→2014年にえんフォトを開始→2017年に上場。このような流れで、現在の主要なITサービスを育ててきました。
2. どんなストック収入があるの?
ストック収入とは「毎月や毎年、契約が続く限り同じように得られる安定した収入」のことです。うるるの場合、主に以下の3つのサービスがストック収入源になっています:
- NJSS(月額課金制)
ユーザー(企業)は毎月お金を払って、入札情報データベースを使い続けます。データベースを作るための人や技術のコストはあまり増えず、利用者が増えれば利益も増える仕組みです。 - えんフォト(園との契約)
園(幼稚園・保育園)がサービスを続ける限り、注文がなくても契約料などで安定した売上があります。契約園がふえると収入が積み上がるモデルです。 - fondeskなどのクラウドSaaS(月額サブスク)
電話代行サービスや他のクラウドサービスも、月額契約なので継続すると収入が安定します。
3. 決算期別業績と配当(単位:百万円/円)📊
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終利益 | 配当(円) |
---|---|---|---|---|---|
2023.3期 | 4,862 | 8 | 5 | −45 | 0 |
2024.3期 | 5,937 | 1,324 | 1,289 | 720 | 35 |
2025.3期 | 6,701 | 762 | 761 | 458 | 10 |
2026.3期予想 | 7,710 | 770 | 770 | 500 | 11 |
📈解説ポイント
- 売上高:年々の安定成長
2023~2026年はいずれも二桁成長。特に2026期は+15.1%予想で、10期連続増収が継続中 - 営業・経常利益:黒字安定と回復期待
- 2023期:ギリギリ黒字(営業8百万円)ながら、最終利益は−45百万円と赤字入り。
- 2024期:大幅黒字転換(営業1,324百万円/最終720百万円)。
- 2025期:投資負担により利益は減少するも黒字維持(営業762百万円)。
- 2026期予想:営業・経常770百万円へ回復、最終利益も+9.2%の増益予想
- 配当:累進増配に転じる指針
- 2023期:無配。
- 2024期:35円の復配。
- 2025期:10円に減配(投資優先)。
- 2026期:11円へ再び増配予定で、累進配当方針が具現化
4.まとめ:投資家目線での魅力
- 売上高は盤石の増収基調が継続中。
- 利益と配当は投資時期によって変動するが、重要なのは「基本は黒字」「成長投資優先」「業績回復に連動した配当増」の三点セット。
- 2026期予想では売上・利益共に増加、配当も増配傾向にあり、成長と株主還元がバランス良く整っています。
- 当期の落ち込み渦中でも、財務体質と事業基盤の強さから見て、中長期投資の安心感がある構造と評価できます。
- 株価は7月7日現在、1,515円、PER 約19.1倍、PBR 約3.46倍。一度に買うというよりは、初めに少し買い、株価下がったら買っていく、そんな中長期向けとして注目しています。
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