📌HENNGE(4475)ってどんな会社?
HENNGEは、企業向けクラウドサービスのセキュリティを強化するSaaS企業です。
- 設立は1996年11月、クラウド需要の高まりに合わせてサービス提供を開始。
- 2019年10月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)へ上場しています 。
- 主力サービスは「HENNGE One」で、シングルサインオンやメール・ファイルのセキュリティ機能をまとめて提供し、企業のクラウド利用を安全にサポートしています
💰 どのような点が「ストック型企業」なのか?
🔹 ARR(Annual Recurring Revenue:年間定常収益)
HENNGEでは「HENNGE One」を月額/年額のサブスクリプション型契約で提供。2025年第2四半期にARRが 100億円を突破し、安定収益が積み上がる構造が確立されています。
解約率も非常に低く、契約継続率が高いため、**高い継続型収益(ストック収益)**が維持されています 。
🔹 高い収益性と成長性
現在、HENNGEの売上の93%以上が主力製品「HENNGE One」に依存しています。また、同社は今後、営業利益を年平均で約33%ずつ増やすことを目標とした経営計画を策定しています。これは、短期的な費用を抑えつつ、営業利益を大きく伸ばすという強い成長戦略を意味します。この記事では、それに基づいて、ARR(年間定常収益)は今後数年間でさらに積み上がる見通しとされています。そのため収益の積み上がり(ストック型収益)の仕組みも強固になり、高成長と高収益の両立が期待できる構図です
🔹 海外展開と中期目標
2025年4月には米国法人を設立し、グローバル展開を加速中。また、2029年までにARRを200億円に引き上げる中期目標を掲げており、その先は1,000億円ARR、営業利益率50%レベルを視野に入れています
📈HENNGEの業績推移(単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 |
---|---|---|---|
2022年9月期 | 56,461 | 4,623 | 4,521 |
2023年9月期 | 67,755 | 7,076 | 7,128 |
2024年9月期 | 83,645 | 10,149 | 9,998 |
2025年9月期予想 | 108,810 | 15,740 | 15,740 |
📈解説ポイント
- 売上高は2022–2024の間で約1.5倍成長、2025年度予想では前年比+30%増(約1,088億円)と高成長が続いています。
- 営業利益・経常利益ともに高成長を維持し、2024年度実績では営業利益は+43%増、2025年度予想ではさらに+55%増と大幅な伸びが見込まれています。
- 経常利益の伸びが特に顕著で、2022年度から2025年度予想までで約3.5倍に成長しており、高収益・高成長の収益構造を示しています。
- ARR(年間定常収益)も2025年度第2四半期で103.8億円に達し、前年同期比+40.8%の大幅成長。安定したストック型ビジネスの基盤が強化され続けています。
- 投資家への魅力ポイント:
- 売上・利益ともに二桁成長かつ増益トレンドが継続
- ARR増加による高収益性・収益安定性が投資リスクを抑制
- 海外展開(米国など)へのシフトが今後の業績拡大を支える
🚀 まとめ:投資家目線での魅力
HENNGE(4475)は1996年設立、2019年上場のクラウドセキュリティSaaS企業で、主力サービス「HENNGE One」のARRが100億円を突破。契約企業数は約3,000社、ユーザー数は250〜265万人に達しています。月額課金によるストック収益モデルで、解約率は0.5%以下と非常に低く、継続収益が安定しています。
さらに、2025年3月には米国子会社を設立し、北米市場への拡大を開始しており、ARRの中長期成長に向けた体制強化が進行中です。高契約定着率と収益性の高さから、投資家視点では「継続+成長+海外」という三重奏が魅力的。企業のクラウド化が進む中、HENNGEのポジションは今後一段と強固になると期待できます。
株価という点では、2025年7月3日 HENNGE株価 1,615円 PER 39.0倍 PBR 14.14倍
かなり割高のの銘柄となっています。業績では勢いのある株ですが、購入という点ではもう少し待ち株価が下がるまで待ちたい株です。
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