【銘柄分析】エイベックス(7860)|“音楽×IP×海外”で再成長なるか?

銘柄メモ

今回は、【保有中】のエイベックス(7860)の業績見通し、今後の事業の展開見通しについてまとめました。

1. 事業構成と注目IP

  • 音楽・ライブ事業:CD、配信、ライブ、グッズなど。XGのグローバル展開が目玉。
  • 映像・アニメ事業:「名探偵コナン」では主題歌。「ONE PIECE」のDVD/Blu‑rayなど映像ソフトで関与するなど、多面的IP展開を展開
  • IP・マネジメント戦略:XGを含む“海外市場志向”のIP創出が進むが、現時点では収益寄与は限定的。

2. 財務・株主還元の現状

🔹 配当政策

  • 会社は「連結配当性向35%以上、年間最低50円」という明確な株主還元方針を掲げ、2024年・2025年も50円を予定 。

🔹 資産状況(現金保有)

  • 2024年3月期末:約470億円の現金及び預金、2025年3月期末も約356億円を保有し、資金面での余裕が確認されます。                                     

🔹 キャッシュフロー

  • 2025年3月期は営業CFが約−46.8億円、投資CF+9.3億円、財務CF−41.1億円。営業キャッシュフローの赤字転落は注視が必要です。

3. 業績状況(2025年3月期)

  • 売上高:1,316.9億円(前年比−1.3%)、営業損益:−18.2億円の赤字
  • 音楽・海外事業で大きな赤字。映像・アニメ部門が辛うじて収益支えに。最終利益は特別利益込みで黒字。

4. 私の保有理由と感じたこと

エイベックス株を保有する大きな理由は、「音楽×IP×海外」による再成長戦略への強い期待感からです。とりわけ、韓国経由でグローバル展開を志向するガールズグループXGの育成・プロモーションは、従来のJ‑POP中心路線からの脱却を象徴する新たな挑戦だと感じ、企業の“変化と未来志向”に惹かれて購入を決めました。さらに、株主還元への確固たる姿勢(配当性向35%以上・最低50円)と数百億円規模の現金余力が、投資の安心感を高めています。もちろん収益はまだ道半ばで、営業CF赤字など課題もありますが、「大きな方向性」と「財務的余力」の両方に価値を感じ、長期成長を見据えて持ち続けたいと考えています。


🛠 今後の注目点

  • 海外IP(XG等)の収益化進展
  • 営業キャッシュフローの回復
  • 投資に対する資本効率(ROEなど)の改善

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